「一括投資をするほどまとまった資金がない」「コツコツとお金を貯めたい」。このような方にとっては積立投資が有効であり、実際に投資を検討している方も多いことでしょう。積立投資のメリットは、まずドルコスト平均法を生かせること。「等間隔・等金額」の投資(積み立て)をすると、同じ口数(等量)ずつ買い付けていくよりも平均取得価格が低くなります。つまり、相場の乱高下に強いわけです。

セゾン投信、SBI証券、ハンサード、結局どれが一番有利なのか?

投資家に有利な積立商品を販売している会社ランキング

順位ファンド会社名 / 最低投資額
積立投資ランキング1位
ハンサード / 5万円~
厳選された100本以上の優良ファンドの中から投資目的に応じたファンドを購入できる。手数料体系が長期的に見れば有利で、運用能力が高い。本当に成績の良いファンドでお金を貯めるならこれ。
積立投資ランキング2位
セゾン投信 / 5,000円~
安い手数料で大手ファンドが運用するファンドに5,000円から投資ができる。低コストでリスク分散をしながら長期投資を実践したい人にはこれ。
積立投資ランキング3位
SBI証券 / 1,000円~
1000本以上のファンドの選択肢から、1000円という低額で投資できる。買い付け手数料は主要ネット証券の中で最低水準。ネットの便利さを最大限に生かすならこれ。
積立投資ランキング 番外編
フィデリティ証券 / 1万円~
特にノーロードの品揃えが豊富で、コストが安く幅広く分散投資ができる。ただし、国内他社と比べると1万円は高額。運用成績も今一つだが利便性を重視するならこれ。

総評:今回のランキングで注目したのは、「コスト」と「利便性」

積立投資

冒頭でも述べたように、積立投資のメリットは「一括投資をするほどまとまった資金がない」方が、ドルコスト平均法と複利の効果を生かしながら、「コツコツと小額からお金を貯める」こと。この趣旨からいえば、最低投資金額が圧倒的に低いSBI証券やセゾン投信に軍配が上がります。これらの商品でも確かに低コストで幅広く分散投資をすることが可能です。

ただし、積立投資選びの基準はもちろんそれだけではありません。積立投資の商品選びの際には「コスト」「利便性」に加えて「収益性」を含めた3点を比較することが重要です。

日本の証券会社の積立型投資商品はノーロードを謳うだけあってコストは安く、また小額から投資できるのは魅力です。ただし、その運用成績にもよく目を凝らしてみる必要があります。そもそも運用成績がマイナスでは、ドルコスト平均法の効果も、複利の効果も消し飛んでしまいます。ただ、手数料が安ければそれでいいのでしょうか? それは投資商品選びの際にはまったく本末転倒です。

ちなみに日本の証券会社が販売している巷で評判の積立商品の多くは運用成績がマイナスなのですが、セゾン投信とSBI証券の積立商品も、過去3年の騰落率をみるとマイナスになっています。実際、その運用成績には目を覆いたくなります。運用成績がマイナスの商品を毎月毎月買い付けても、「これで1億円を貯めましょう」という掛け声もむなしく響くだけ。それは「夢のまた夢」です。

この点、「1億円」が本当に視野に入るのは、ハンサードの積立投資です。もちろん毎月毎月5万円貯めるのは、一般の家計にとって安い金額ではありません。しかし、これこそがドルコスト平均法と複利の効果が最大限に発揮される商品なのです。

言うまでもなくヘッジファンドの最大の特徴は「上げ相場でも下げ相場でもリターンを上げる」ことですが、組み入れ可能な100種類のファンドの運用成績は非常に良好。ファンドによってはこの3年間の上昇率が20%を超えるものも少なくありません。

2007年~08年の金融危機時の傷が浅く、09年以降の上昇相場にうまく乗った点は、日本の証券会社の商品と大きく異なります。リスクを抑えながら高いリターンを目指すヘッジファンドの真骨頂と言えるでしょう。

一方、セゾン投信の場合、大手ファンドが運用する「セゾン・バンガード・グローバルファンドプラス」が人気ですが、設定来騰落率はマイナス21.48%(2011年6月30日現在)。2007年3月の設定直後に金融危機に見舞われたのは不運ですが、残念ながら金融危機克服後の上昇相場には乗れていません。長期でのパフォーマンスを重視し、分配金が出た場合にはすべて再投資される仕組みですが、残念ながら設定以来まだ分配金は出ていません。これではいくら手数料が安くても、投資する気が失せてしまいます。

SBI証券は同社がHPで紹介しているモデルポートフォリオで見ると、「積極型」で3年間騰落率がマイナス10.6%、「バランス型」で、マイナス2.6%となっています。これは、3年前に積立を始めた投資家は、まだドルコスト平均法の効果も複利の効果も享受していないことを意味しています。またこのファンドは、SBIネット銀行以外からの引き落としができません。毎月、証券口座に振り込むのは、投資家としては煩雑この上ありません。

コストを選ぶか、パフォーマンスを選ぶか? コストは、パフォーマンスが同じ土俵に並んだ時に始めて問題になるはずです。日本の証券業界では「ノーロード」が殺し文句のように使われていますが、このようなファンドは結局、投資家殺しのファンドと言っても過言ではありません。

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海外積立投資 商品情報

1位 ハンサード

ハンサードインターナショナル・リミテッド(以下、ハンサード)は、1970年に英国で設立された、40年以上の 歴史を誇る投資会社。グループのホールディングカンパニーであるハンサード・グローバルPlcは、2006年にロン ドン証券取引所に上場。07年よりFTSE250銘柄に採用された。

拠点はオフショア金融センターであるマン島。マン島は手厚い投資家保護、国際基準の透徹で知られる、優れた法制度を備えた国際金融センターとして著名。マン島政府はAAAの格付けを取得しており、仮に金融機関が倒産し ても、マン島政府が顧客資産の90%を保証する。マン島における取引は非公開であり、個人のプライバシーの権利が尊重・擁護・遵守される。したがって、法的措置がない限り、ハンサードは契約者に関する個人情報を、税 務局を含む第3者に公開することは一切ない。税制面においても、法人税、所得税、キャピタルゲイン税が優遇される世界有数の金融センターの一つ。

同社の商品は手数料が非常に安いのが特徴で、日本でも1万人以上の会員を誇る。

主要商品概要

商品名: アスパイア


ハンサードは世界中の厳選された100本以上の優良ファンドの中から、自分の投資目的に応じたリスク度合いのファンドを何本でも購入することができる。最低投資単位は月々150ポンド(約2万円、1ポンド=130円換算、2011年7月7日現在)。増額は50ポンド(約6500円)単位。24か月の初期ユニット期間経過後に積み立てた分は、自由に現金に戻せる。クレジットカード決済、銀行引き落とし、いずれも可能で、香港に海外口座を開設する必要はない。初期コストはかかるが、国内投資信託より信託報酬等の維持手数料が安いのが魅力。

手数料

  • 年間管理料:初期ユニット(24カ月)の間は年8%、累積ユニットの間は年1%
  • サービス手数料:毎月10.5ポンド(積立休止期間中は毎月12.25ポンド)
  • 累積ユニットの引き出しコスト:なし(送金手数料15ポンド)
  • スイッチング手数料:年に5回まで無料(6回目以降は片道44ポンドの手数料。初期投資時のみ、ファンドの買値/売値のスプレッドが7.5%かかる)
  • 送金手数料:なし
  • クレジットカードのコスト:米ドル2.01%、円2.11%、英ポンド1.45%
  • 早期解約手数料:なし(解約不可)

備考

  • 通貨は米ドル、英ポンド、スイスフラン、日本円、ユーロなど25種類(変更可能)
  • 契約者年齢は18歳以上、75歳以下
  • 円引き落としができる
  • 万が一の倒産時にも、法律により実勢価格の90%が保証される
  • 送金コストが無料で長期投資ではコスト的に有利
  • 日本語のサイトがある

100本のファンドの中から、比較的ミドルリスク・ミドルリターンのファンドを組み合わせると、以下のようなモデルポートフォリオができる。

積立投資 モデルポートフォリオ

このポートフォリオは世界最大級のヘッジファンド「ファンドA」をメインに入れることにより株式の値動きを補完しつつも、積極的なリターンを狙っている。「ファンドC」はロイター傘下のファンド格付け会社リッパー社により過去10年間で最も優秀な中国ファンドとして表彰されている。「ファンドD」は資源株に投資することで、過去10年の平均年利回りが20%を超える実績を残している1兆円ファンド。これらのファンドに加え、設定来で資産が10倍以上となっている「ファンドB」を加えることで高い成長性を享受している。10年間の平均運用利回りは15.85%となっている。


最新の運用状況は同社HP参照。ファンドによって差はあるが、そのパフォーマンスの良さ(特に設定来上昇率の高さ)が確認できる。ハンサードへの投資は、長期投資をしてこそ、その真価が発揮される。

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2位 セゾン投信

クレディセゾンの100%子会社で、設立は2006年。投資信託の設定、運用ならびに販売を行う。直販のみで販売会社に卸してはいない。 現在は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2商品を運用・販売している。

主要商品概要

商品名: セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド


リスクを分散して安定的な投資を実現するために、グローバルな視点で資産運用を実施する長期投資専用ファンド。同種のファンドの中では最低水準の手数料率。バンガードのローコストファンドを8本組み入れている。積立額5,000円から(1,000円単位)の「定期積立プラン」を活用できる(顧客の6割以上が積立プランで投資している。スポット購入は1万円以上、随時)。

手数料

  • 販売手数料:なし
  • 信託報酬:0.74%(±0.03%)/年(税込)
  • 引き落とし手数料:なし

このファンド1本で世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に投資することができる。株式と債券の投資比率は原則として50:50となっている。

積立投資 資産配分状況

設定来騰落率はマイナス21.48%(2011年6月30日現在)。2007年3月の設定直後に金融危機に見舞われたのは不運だが、残念ながら金融危機克服後の上昇相場には乗れていない。


長期でのパフォーマンスを重視し、分配金が出た場合にはすべて再投資される。ただし残念ながら、設定以来まだ分配金は出ていない。


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3位 SBI証券

1944年大沢証券設立。99年イー・トレード証券に商号変更。2006年SBIイー・トレード証券に商号変更。2008年SBI証券に商号変更。ネット証券のリーディングカンパニー。グループ傘下に銀行、損害保険、生命保険を抱え、ワンストップサービスを狙う。

主要商品概要

投信積立


毎月1000円から積み立てができる。選択できる銘柄数は1038本あり品揃えが豊富。このうちノーロードが276本ある。コストが安く、買い付け手数料は主要ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券)の中で最低水準。ネット証券専用ファンドとして人気の「e-MAXISインデックスシリーズ」や「STAMインデックスシリーズ」も取り扱うなど、信託報酬率が低いファンドの品揃えも豊富。


難点は住信SBIネット銀行以外の銀行から引き落としができないこと。証券口座に入金するたびに銀行の振込手数料がかかる。積立の振り込みは毎月のことだけに、煩雑なうえに手数料もばかにならない(自分のメインバンクから毎月、住信SBIネット銀行に振り込むのも手間は同じ)。場合によってはお金を使いすぎた月に送金が滞る可能性もあり、積立投資の利点が著しく失われてしまう。

☆積立銘柄人気ランキング

  • 積立銘柄人気ランキング 1位DIAM-ワールド・リート・インカム・オープン(毎月決算コース)世界家主倶楽部
  • 積立銘柄人気ランキング 2位三菱UFJ―eMAXIS新興国株式インデックス
  • 積立銘柄人気ランキング 3位住信―STAM グローバル株式インデックス・オープン
  • 積立銘柄人気ランキング 4位国際―ワールド・リート・オープン(毎月決算型)
  • 積立銘柄人気ランキング 5位三菱UFJ―eMAXIS先進国株式インデックス
  • 積立銘柄人気ランキング 6位住信―SBI資産設計オープン(資産成長型)
  • 積立銘柄人気ランキング 7位住信―STAM新興国株式インデックス・オープン
  • 積立銘柄人気ランキング 8位住信―STAM グローバル債券インデックス・オープン
  • 積立銘柄人気ランキング 9位HSBC-HSBCインドオープン
  • 積立銘柄人気ランキング 10位朝日―Nvestグローバルバリュー株OP

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番外編 フィデリティ証券

ロンドンに本拠地を置く独立系の資産運用グループ。従業員は4,500名以上、運用資産総額2,316億円(約18.8兆円、2010年9月末現在)、ファンド本数756本を誇る世界的運用会社。1969年、初の海外拠点として東京事務所を開設。外資系運用会社として初の日本進出。86年東京にフィデリティ投資顧問を設立し、日本の機関投資家のための運用業務を開始。98年より日本の個人投資家向けにサービスを提供している。

主要商品概要

商品名: ステップ・BUY・ステップ


積立金額は月々1万からで、SBI証券の1,000円や、セゾン投信の5,000円と比べると高額。ある程度の資金力がないと思い通りのポートフォリオを組めない可能性がある。月々5万円以上積み立てる場合、冒頭に触れたように海外ヘッジファンドで運用した方が有利。ただし、選べるファンドは新興国から、ノーロード、インデックスまで226本と豊富。ノーロードが80本以上あり、同じファンドでも通常取引よりも手数料が割引になる点はお得感あり。ほとんどの金融機関から、振替手数料無料で自動引き落としができるのも魅力だ。

☆主な取扱いノーロード(購入手数料ゼロ)ファンド

信託報酬はそれぞれ異なるが、購入手数料ゼロで多様な種類のファンドが購入可能。それにしても運用成績が決していいとは言えないのは残念!

ファンド名 タイプ 購入手数料 信託報酬 直近
3年間騰楽率
ニッセイTOPIXオープン 日本株 0% 0.53% -32.68%
STAM TOPIXインデックス・オープン 日本株 0% 0.48% -32.41%
トヨタアセット・バンガード 海外株式ファンド 海外株先進国 0% 1.29% -27.36%
年金積立インデックスファンド海外株式(ヘッジなし) 海外株先進国 0% 0.88% -27.36%
STAMグローバル株式インデックス・オープン 海外株先進国 0% 0.77% -27.36%
FWFエマージング・マーケット・ファンド 海外新興国 0% 1.50% -23.47%
三井住友・ニューチャイナ・ファンド 中国株 0% 1.89% -
FWFインド・フォーカス・ファンド インド株 0% 1.50% -12.80%
SGロシア東欧株ファンド ロシア東欧株 0% 0.93% -
年金積立インデックスファンド日本債券 日本債券 0% 0.47% -53.07%
STAM国内債券インデックス・オープン 日本債券 0% 0.46% 6.36%
年金積立インデックスファンド海外債券(ヘッジなし) 海外債券先進国 0% 0.70% 6.36%
STAMグローバル債券インデックス・オープン 海外債券先進国 0% 0.67% -19.00%
STAM J-REITインデックス・オープン 日本REIT 0% 0.67% -18.84%
STAMグローバルREITインデックス・オープン 海外REIT 0% 0.86% -21.04%
フィデリティ・マネービルダー・アロケーション50・ファンド バランス型 0% 0.73% -23.23%
フィデリティ・マネービルダー・アロケーション70・ファンド バランス型 0% 0.81% -27.52%

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